DEN BLOG

叡智の集大成

2023.07.14

構造設計部の松岡です。
今回は「建築業って関わる人数多いよね」というお話。

傳設計では建築の設計を行う「意匠」と構造計算を行う「構造」にメンバーが分かれていますが、現在自分はその両方の業務をやる事になっています。
入社後1年間の間意匠の業務をしていた時も感じたことですが、今回の業務で特に感じたのは「設計に関わる人数の多さ」です。
今自分が携わっている設計業務では既に10社くらい連絡を取り合い、その中で知恵をお借りしながら不明点を潰していく毎日です。
おかげで、各方面に連絡を取るだけで1日終わります。
「俺今日電話しかしてねぇ」なんてこともしばしば。

建築は構成する要素が非常に多いです。
視界に映るだけでも、壁紙、窓サッシ、照明、カーペット調の床、本棚のラック、煙感知器、画面付きのインターホン、その他諸々。
目に見えるだけでもそうですが、それらの裏には電気空調の配線や断熱材などさらに多くに物が隠れています。
そんな大小様々なものがある中で、それぞれのエキスパートともいえる業者が複数あるわけです。その数は計り知れないでしょう。

とある業者の方と話をした中で、こういった業者に新卒が来てくれない、という話題が挙がったことがあります。
建築系の雑誌や建物の紹介などを見ると、名前が出てくるのは大抵頭を張っていた設計者です。
そのため建築業界で名を馳せるのが大抵設計者になるのも道理です。
ですが、その裏で非常に多くのエキスパートが活躍しており、その集大成としてひとつの建築が出来上がっています。
どうかそのその事を知っておいてもらいたいなと思う今日この頃です。

著作者:macrovector/出典:Freepik