あああ…仮設計画… 2020.08.12 DEN BLOG こんにちは。構造設計部の堀内です。 唐突ですが、クイズです!意識していないから視界に入ってこないもの、 でも毎日必ずどこかで行われているものは何でしょう? 福岡市の中心地である天神のあちこちでも行われているものです。 答えは・・・『工事』です。 工事現場は仮囲いという白い板で覆われているため、中では どんな作業をしているんだろう~?と気になりませんか。 私も気になります。 今回は、『何しているんだろう~』のもう一段階手前の『仮設計画』に ついてお話いたします。 工事現場をイメージしてみてください。大きなタイヤが付いたトラックもセットで イメージしてしまいませんか? 材料を運ぶとき、材料を施工するための機械を運ぶとき、工事現場まで トラックを使用します。 『工事現場』=『作業をするスペース』が広く、大きな道路のすぐそばで あれば、トラック運転手はトラックを頭から工事現場内に進入させ 材料をおろし、工事現場内でトラックを方向転換させ道路に戻ります。 【写真】仮設計画(作業スペース:大) 工事現場内には現場事務所や材料を一時的に保管するスペース等 工事の作業以外のスペースも必要です。 これに加えてそもそも敷地が狭く、工事現場が狭い場合、 トラック運転手はトラックをバック進入させ材料をおろし、 そして道路に戻る方法をとるかもしれません。 【写真】仮設計画(作業スペース:小) このように、工事車両の動線を含めた工事現場を作るための計画が『仮設計画(の一部)』です。 工事車両が出入りする工事現場の『ゲート』には、事故が起きないよう 交通誘導員の方がいます。交通誘導員を配置する、 これも『仮設計画(の一部)』です。 近隣の方々の住環境を継続できるように、工事を安全に行えるように 『あらゆる想定』のもと仮設計画を行います。 『あらゆる想定』ができるのは、建設会社の方や杭打屋さん、メーカーの方、 電気や設備設計の方等『あらゆる方々』のご協力・アドバイスのおかげです。 仮設計画では、必要な作業スペースを確保するため樹木を撤去したり 駐輪場のスペースを借用したりと正直必死です。 可能な限り近隣の方々の住環境を変えたくないですが、それだと安全な 作業スペースが確保できないかもしれません。 最良の仮設計画を作成し近隣の方々にご協力を頂くことで工事を安全に かつ円滑に進めることができると思っています。 わたしは今、実際に仮設計画を行っているのですが、工事現場が始まってから 作業するのは自分ではないからこそ丁寧に取り組んでいます。 施工スペースが小さければ設計(工法)の選択肢も狭まるため、 設計が始まる段階で『こういう敷地だからこの工法を選んで設計してみよう』等 自ら考えていける設計者を目指してひとつひとつ学んでいきます。 ちなみに今夜はペルセウス座流星群の極大です。 福岡市の空はただいま晴れてきました! 1時間に30個見れるそうなので今夜は夜空を見上げてみてはいかがですか。 構造設計部 堀内 「with コロナ」の生活 アフターコロナの建築について 一覧に戻る