幼稚園の改修工事 2015.10.15 DEN BLOG 皆さんこんにちは。 10月になり、季節はすっかり秋になりました。 私は杉花粉のないこの季節が一年の中で一番好きです。 2年ほど前になりますが、H幼稚園の改修工事についてこのブログに書きました。 その時は保育室の1室のみでしたが、今回は全体が終わりましたので改めてご報告をしたいと思います。 H幼稚園の歴史は古く、昭和41年に開園し、現在の保育室棟は昭和56年に改築されました。体育館(遊戯室)として使われている建物は、昭和14年竣工でもともと演劇場として使われていたそうです。 今回の工事の目的は改築された建物を含めて全体的に古くなった部位の改修工事や、更新すべき設備(LED照明への更新等)工事を行うこと、体育館の一部を大人用トイレ(保護者用)に改造する等でした。 また将来を見据えて給食を調理することができる厨房棟を増築することも途中で追加されました。 平成24年に設計を受諾しました。工事はその夏からはじまり、主に園の休み期間を利用して今年の夏ごろまで工事が続きました。約4年かかりました。 それでは、 工事前、工事後の写真で説明していきたいと思います。 工事前 これは建物の端にある保育室です。 大きな開口があり開放的でしたが、もう少し木を使い、色を入れていくことになりました。 工事後 天井に木板を張り、壁は色のある「しっくい塗り」としています。 なるべく有機的な仕上げとしています。 また、天井にプロペラファンを設置して空気の流れを生むように工夫しました。 工事前 この保育室は他と違って天井に鉄骨の梁がむき出しになっていました。 工事後 鉄骨の梁を木板で囲い、木の大梁に見えるようにしました。また天井の一部に空のビニールクロスを貼って面白みを加えました。 工事前 これは各保育室共通の園児用の手洗いです。 何か殺風景で冷たい感じでした。 工事後 既製品の手洗い陶器を設置する方法もありましたが、園からの希望でタイル張りとしました。 柔らかい感じを出すために手洗いのかたちを曲面として10角タイルで貼りました。 横の掃除道具入れは機能的で使いやすいといわれました。 また、この手洗いは先生と保護者の方に好評です。 工事後 これは体育館(遊戯場)の大人用トイレです。 元は倉庫でした。こちらは和の感じにして大人のイメージとなるように配慮しました。 次回は、今回ご紹介できなかった増築した厨房棟のことと、今月末にある完成式典についてご報告としたいと思います。 設計1部 法村 木造 内定式 一覧に戻る