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万里一空の境地

2024.05.24

構造設計部の松岡です。
今回は自分が構造検討した物件の完成した姿を初めて見ることができたので、その時に感じた事についてのお話。

今回完成したのは1~2階が倉庫、3階が事務所の鉄骨造で、完成した建物に不備が無いか確認して回るために現地に伺いました。
自分が設計したものを間近で見た時どんな気持ちになるのだろう。
―――実際見るまではそんなことを考えていました。

喜びだったり、達成感だったり。
想像より沸いてこなくて自分でも驚きました。
元々描いた図面もミスだらけで現場にフォローしてもらい続けての完成なのであまり手放しで喜ぶことも出来なかったんだろう、と今となっては思います。
むしろ技術者としてもっと頑張らないと、と身が引き締まるような思いで建ち上がった建物を眺めていました。

「万里一空」はかの剣豪宮本武蔵が記した武道書『五輪書』の一節
山水三千世界を万理一空に入れ、満天地とも纏める
が語源となっています。
その意味は「ひとつの目標に向かって努力し続ける」こと。
今回得られたもの、感じたことを次に繋げ、将来自分が満足のいく仕事ができるよう頑張らなければならない―――そう感じています。

ちなみに上記の一節を正しく訳すと「世界はひとつの空の下にあり、世界はひとつに繋がっている」。
建築の分野は知らなければならない要素が多く、空のように広く奥深いものです。全ての道はローマに通ずとまではいかずとも、日々得られる知識経験は必ず設計業務を支える糧となると信じて頑張ろうと思います。