「防火戸」について 2024.03.12 DEN BLOG こんにちは。設計部の今井です。 BLOGの更新は、3回目になります。これまでは、日本3大楼門の紹介をしていたのですが一旦お休みです。茨城県に行く機会があれば、是非写真付きで紹介したいと思います! 今回は、業務の中で学んだ防火戸の種類についてお話ししたいと思います。 一般的に防火戸と呼ぶ建具には、「特定防火設備」「防火設備」が含まれています。「特定防火設備」の方が、より高度な防火性能を持つ建具になります。適用する目的や、設置位置によって、基準が定められています。「特定防火設備」が火災の拡大を防止することを目的としていることに対し、「防火設備」は開口部の延焼防止を主な目的としています。 耐火性能で見てみると、下図のような違いがあります。 更に、特定防火設備には、遮煙性能(遮炎(しゃえん)性能と区別するために(しゃけむり性能)と呼ぶことがあります。)のあるなし、常閉(通常閉じて利用する扉)と随閉(通常開いた状態で火災時に閉鎖し利用する扉)等の区別があります。また、防火設備には準遮炎性能(建物周囲の火災に対する性能)、遮煙性能(建物の屋内又は周囲の火災に対する性能)の区別があります。 政令で定める技術的基準に適合することを示すため、図面作成の時には国土交通大臣が定めた構造方法であることを示す告示番号(仕様規定)か、国土交通大臣の認定を受けた製品であることを示す認定番号(性能規定)を記載します。 設計の際には法規を確認し、それぞれの位置にどの性能の建具が必要になるのかを計画します。建具メーカー様に相談しながら性能を確認することもあります。今回紹介したのは、防火性に関する法規の中でも、防火設備、さらには防火戸の性能に関する部分のみの内容です。建物の設計を行うためには、まだまだ足りていない知識になりますが、この部分を理解しておくことで、作図の時に役に立ちました。 もうすぐ、入社から丸1年が経ちます。日々勉強する事ばかりですが、その中でも責任をもって業務を行っていけるようにしたいと思います。分からないままに進めてしまわないよう、入社時に習った報・連・相を改めて徹底したいと思います。 仕事を見つめ直す コンクリートの中性化について 一覧に戻る