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やりがいの価値とタダの波

2022.10.07

構造設計部の松岡です。
相も変わらず自転車通勤を続けていますが、銀杏の実の香しい匂いが鼻をくすぐる度に「もう秋かぁ」と季節の変わり目を実感します。
いや全く嬉しくないですけどね臭いし。あれホントどうにかならないんでしょうか?

それはさておき、今回は“やりがい”に関するお話をしようかと。
付いたあだ名はオタキング、サイコパスを自称する岡田斗司夫氏が自身のYouTubeチャンネルで言っていたことがとても興味深かったので、それを紹介します。

岡田氏曰く、
近年仕事や恋愛などに対し行動を起こさず、引きニートや独身を選ぶ人が増えている。その原因のひとつにネットに溢れる無料コンテンツの存在があるのではないか
―――ということです。

確かに人間誰しも行動を起こすことでしか得られないものもあると知っていますし、このままダラけててはいけないなと頭では思っています。
ですが、現環境では努力をしなくても、ネットに繋げば楽しい無料コンテンツが無限に手に入ります。結果として“苦労しなくても手に入る楽しみ”に肩まで浸かってしまい、“苦労と引き換えにやりがいを得る”ことを煩わしく感じるようになります。
「何もしなくても十分楽しめるんだから、わざわざ苦労して〇〇する必要なくね?」
となるわけです。

これを読んで「確かに」と思った人が相当数いると思います。
現代人はみな巷にあふれる無料コンテンツの誘惑とその中でもやりたい事のせめぎ合いの中で生きています(岡田氏はそれを“第二次アヘン戦争”と名付けています)。

自分もそのひとりです。
一番身近なことだと、次の試験まではまだ期間があるとはいえ少しずつでも一級建築士取得の試験勉強をしなければ、なんて思いつつYouTubeを開いていつの間にか時間が消える、なんて事はざらにあります。そして後々振り返った時の人生無駄にしてしまった感は何とも言えないものがあります。

ネットに溢れる無限の誘惑に呑まれて怠惰な生活にならないよう、やりがいを見つけながら有意義な日々を過ごしていきたいですね。