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木を生活環境に

2021.08.21

こんにちは。
設計部の林田です。
最近不安定な天気が続いておりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

じめじめとした天候の中で、
最近私は良いものに出会いました。

桐製の米櫃です。(写真は自宅のものです。)

桐は調湿性や防菌効果、防虫効果を持ち、
日本では古くから衣類や掛け軸等といった大切なものの収納によく使われてきました。

この米櫃も中のお米を今日のじめじめとした湿気から守ってくれています。
中には枡が入っており、蓋に引っ付けて収納できるなど、
シンプルかつ細かい工夫が施された仕様になっています。

近年、建築物にも木質化が求められることが多く、
木が保有する性能を活かして室内環境を整えることが期待されています。
そういった背景もあり、私は学生時代に木質材料について3年間研究を行っていました。

木の利用は、室内環境を整えるだけでなく、
森林の整備や、林業の継続と地域の活性化といったメリットが多い一方、
木材は他の建築材料と比較すると価格が高いことが多いため、
建設コストが増加するといったデメリットもあります。

木の利点を活かしつつ、どこに木を利用していくのが合理的か
を考えることが重要だと思います。
設計する時の木材価格の変動や森林環境の状況を踏まえて
合理的な建築物の木質化を考えていきたいと思います。