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沖縄にて建築監理の日々

2021.02.03


こんにちは。

設計部の金城です。




私は昨年9月より5か月間、沖縄にて建築監理業務についていました。

「監理」という仕事に本格的に触れたのは今回が初めてのことで、

新しい事、難しい事の連続に戸惑いながらも徐々に仕事を覚えていきました。




工事現場では、「監理」という言葉は「管理」とは区別されて用いられています。

建築主の代理人として、監督者として設計図や仕様書・工程表通りに工事が進んで

いるかチェックすることが監理者の職務となります。




5ヶ月間監理業務に従事する中で、オフィスで設計をしているだけでは気づけ

ない事に様々気づくことができました。

当たり前のことですが、建築物は各種の建材からできており、物理的な重さ、

体積があります。また建築物の各種建材それぞれに多大な費用がかけられているの

で、どんな小さな変更でも原則として発注者・受注者間で打合せ・調整が必要にな

ります。

つまり建築物が出来上がっていく実際の過程は、様々な立場・役割を持った人々が

協業することで、どうにかこうにか出来上がっていくという非常に地道なものでし

た。


決して設計者1人の設計書だけで作れるものではありませんでした。

また、設計者の書いた図面の意図・メッセージが正確に施工者に伝わる事の重要性

を学びました。







監理業務では、設計図・工程表・仕様書などを元に建築工事全体をしっかり

「見る」、監督することが仕事です。

しっかり「見る」ということが肝要です。

私たちは身の周りに起こった出来事を「見ないこと」「スルーすること」を忙しい

日常の中でついついやってしまいがちです。

建築物に限らず仕事の仕方や物事の捉え方においてもそうですが、物事をきちんと

「見る」ことは本当に大事な事だと学びました。





最後になりましたが、沖縄においてもまだまだコロナ禍が継続中です。

皆様におかれましてもどうぞご健康に気を付けてお過ごしください。

■写真は沖縄本部町「青の洞窟」にて