雨ニモマケズ 2020.09.18 DEN BLOG こんにちは。設計部の宮地です。 朝晩はともすれば肌寒さを感じる日もありますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。 先日の台風10号で被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。 非常に強い勢力でしたね。夜中の風による音は怖さを感じました。 しかし、予報の精度が高かったことと事前の対策が取られたことで私の周囲では幸い大きな被害は免れました。 台風10号のような強い雨風は稀かもしれませんが、 雨風により建物に漏水被害が出ない様に設計段階で検討することを先日学びました。 ある鉄筋コンクリート造の建物の基本設計にて構造部材である梁を外壁面よりも外に出すことになりました。 つまりは、下図のように外壁より梁が出っ張る箇所が生じます。 この時心配点として挙がったのが、雨が降った際に梁型の上端に水が溜まり、 そしてその水が屋内へコンクリートの打継ぎ部から漏水するのではないかということです。 (打ち継ぎとは、硬化したコンクリートに新しいコンクリートを打ち込むことです。) (梁型を出さない建物であれば、外壁は平らなことが多いため、雨は留まりません。) 【全体図】 【部分拡大図】 これに対し、現時点では、 1、梁上端に勾配をつけ雨水が溜まらないようにを流す 2、少し壁を立ち上げた場所で打ち継ぐ ことなどを考えています。 実施設計にてさらに詳細検討を行う予定です。 漏水対策としては、建物新築設計段階で熟考のうえ工夫、対策すること プラス 建物が年を取った時の改修設計・工事にて補修、改善すること で今後のさらなる自然の強さとも共存できる建物になるのかなと感じています。 漏水など建物で困ったことがあれば建築士などに一度相談してみてはいかがでしょうか。 弊社も屋上防水や外壁の改修設計も行っております。 これからますます秋深まり、気温が下がってきますが、皆様お体ご自愛下さい。 私も宮沢賢治の詩のように、雨にも負けず風にも負けずの丈夫なからだをもって頑張ります! 設計部 宮地 「怪我」を「功名」に変えるチカラ 現地調査の秘密道具 一覧に戻る