DEN BLOG

耐震補強設計業務(RC造)

2019.11.28

こんにちは。構造設計部の堀内です。

前回のブログ(2019/7/25)でRC造の耐震補強設計について
どういう補強方法があるのか等お話をしましたので、
今回は現在進行形で監理者として携わっている耐震補強工事に
ついてお話いたします。

現在進んでいる工事は既存建物の手前に新しく杭を打ち、
基礎を作り、柱・梁を建てブレースを設置します。

まず、新しい柱・梁を建てるためには基礎が必要です。
写真は杭打ちの様子です。
「杭を打つ」イメージとして杭を上からガンガンとたたいて
地面の中に埋めていくイメージを想像されるかもしれませんが、
今回は杭を回転させながら地面の中に埋める工法を採用しました。
回転させながら地面の中に入っていくので「騒音」がありません。

【写真】杭打ちイメージ
※見えやすくするため着色しているので実際の色ではありません。

杭打ちが完了したら杭の上に鉄筋を組み、コンクリートを流し基礎を作ります。
新設する耐震補強部材は地震時に既存の建物と一体となって挙動する必要があるので、
既存の建物との接合も大切です。
基礎工事では、既存の建物の基礎と新設する基礎を、新設する地中梁でつなぎます。
この “つなぐ” 際は「アンカー」を使用します。
打ち終わったアンカーは「引張試験」という試験を行い、設計通りの耐力を
保有しているか確認します。

【写真】アンカー打ちイメージ(既存の建物の基礎の絵)
※見えやすくするため着色しているので実際の色ではありません。

基礎工事が完了したら、いよいよ地上の工事がスタートします。
それはまた次回のブログにてお話いたします。

最後に、しあさってから12月になりますが、12月はふたご座流星群がやってきます!!
私自身の中で1番大切にしている流星群であり、1年間の集大成の日なので、
星が見えるスポットまで行って一晩中眺める予定です。(耐寒さ次第)

ちなみに去年は曇っていたのですが、日付けが変わった12月15日の
15分だけ見事に流れているのを見ることが出来ました!!

身体を冷やしてはいけませんが、天気が良好であればぜひ夜空を見上げてはいかがでしょうか。
☆今年のふたご座流星群の極大は12月14日(土)~15日(日)です☆

年内のブログは最後だと思いますので、今年も1年間大変お世話になりました。
ありがとうございます。

構造設計部 堀内