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雨端について

2024.05.02

こんにちは。

構造設計部 野涯です。

 

最近は気温も落ち着いており過ごしやすい季節になっていると感じております。

皆様いかがお過ごしでしょうか。

私事ですが沖縄での業務を終え先月から福岡に帰ってきてようやく本社業務にも慣れてきたところです。

 

さて今回は沖縄で見てきた建築物の中で面白いと感じた「雨端」というものについてお話します。

商店街を歩いている際に庇の出が長いことに気が付き、一緒に地元の設計者さんに確認したところ「雨端」の考えで長くしているのではないかと教えていただきました。

その後調べたところ「雨端」とは沖縄の木造民家でよく用いられる雨風や日光を遮る深い庇のことをさすようです。

自分がみた庇はRCスラブで雨端と呼んでいいのかわかりませんが、一般よりも長いため沖縄の強い日差しや雨を遮るために長くしているのだと思います。

雨端は元々木造の深い庇を指すものですが、他の構造で再現するという考え方は面白いなと思いました。

設計する際には地域の伝統的な工法を調べ、地域の特色を反映できるような柔軟な考えが出来ればと思います。

沖縄の商店街で見かけた出の深い庇(3m近く出ています)。庇下は日光が遮られ過ごしやすい空間でした。