耐震補強設計業務(RC造) 2019.07.25 DEN BLOG こんにちは。構造設計部の堀内です。 DEN BLOGを通して今まで耐震診断業務(W造、RC造、S造)について お話をさせて頂きましたので、今回は診断業務の次に行う耐震補強設計業務に ついて少しお話いたします。 建築物の耐震診断を行い要補強という結果が出た場合、お客様の選択肢としては 大きく2つあります。 ・1つ目は建て替えること ・2つ目は耐震補強を行い今後も使用し続けること コストや工事期間(工事のため建築物を使用できない期間)、建物の用途を 考えると一概にどちらを選択する方が良いとは言えません。 どちらを選択するかはお客様の判断となります。 それでは、RC造の耐震補強設計についてお話いたします。 耐震補強設計を行う際、建物のどこが耐震性能が低くてどこにどんな 補強を行ったら良いかを計画します。 補強例を挙げると、 ①耐震壁の増設 ②ブレース(筋交い)の増設 ③柱の巻立て補強 ④耐震スリットの設置 等があります。 【写真】補強例①~④ ①だけを行うだけで十分な場合もあれば、①と③を組み合わせる場合もあり、 同じ用途の建物でも建物によって補強方法は異なります。 建物の耐震性能を向上させることが補強をする目的ではありますが、 その建物を使う人にとって使い勝手が悪くならないよう補強位置、補強方法を 考えることも補強計画を行う上で大事な項目です。 【写真】補強位置の計画 また、工事には騒音や振動がつきものであるため、建物を使用し続けながら工事を 行う場合は使用している方々、近隣の方々に配慮して計画することも大事な項目です。 現在、某集合住宅の耐震改修工事に携わっているので、次のブログの機会に 実際の耐震改修工事についてお話できればと思います。 これから8月に入り暑さがますます厳しくなり、日中外に出るのが 億劫になるかと思いますが・・・8月の夜は花火大会、ペルセウス座流星群など 記憶に残る思い出ができる1ヶ月でもあります。 ぜひ、夏の夜空を見上げてみてはいかがでしょうか。 ☆ペルセウス座流星群は8月13日(火)が極大予定です☆ 構造設計部 堀内 耐震診断の現地調査 緊張感のある日々 一覧に戻る