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複合施設の施工監理

2019.09.01

こんにちは。設計部の永沼です。

沖縄の施工監理について1年が過ぎました。
ようやくこちらの生活に慣れてきたと感じています。

さて、担当の建物(RC-2階建)は、少しずつ進んでいますが、ようやく躯体の構築が終わりそうです。
監理を行うにあたってポイントはわかってきましたが、なかなか難しいです。
工程通り、図面や仕様書通り、施工が行われているか。
工程などは、現在の人不足や天候によりすぐに左右されやすいです。
工程が遅延した場合はどうやって取り戻すか検討しなければならない。
一番難しいのは、たくさんの人がかかわっている中、どれだけ計画通りに進める為に、
自分が発する言葉に対して業者さんが動いてもらえるかだと思います。
監理の言葉は重く、発したら業者は動きだしますが、いいかげんな事を言っているとすぐに信頼を失います。
施主と業者の間に挟まって、大変です。

最近、今回の建物の特徴であったPRC梁の施工の確認も行いました。
建物の監理は自身初めてでしたが、今回はPC鋼材が構造に含まれており、仕事についたときから興味は
ありました。
PC工事の監理は、材料検収→PC鋼材設置→緊張工の順番に確認しました。
今回の緊張力は、梁にトータル450t作用させます。
一本の梁に3本ものPCケーブルが設置されており、油圧ジャッキにて一本一本緊張していきます。
一本は150tです。相当な緊張力です。
緊張の管理は、油圧ジャッキのメーターとPC鋼より線の伸び量を見ます。
伸び量と施工誤差の範囲を計算しておき、所定の緊張力まで段階ごとに伸び量を測定して範囲に入っているか
確認しました。計算通りの値も出て今のところ不具合はありません。

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それとは別にこれまで現場でたくさんの図面の不具合が出ています。
現場ですべての図面の不具合は露呈します。ここで設計者のレベルが見えます。
どんなにかっこいい図面を描いていても残念なことにならないようにしたい。
わたしは未だできていない為、念頭に入れて設計を行いたい。

健康管理にも気をつけてこれからも建物の完成を目指して日々過ごしていきたいと思います。