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耐震診断業務(S造)

2018.03.09

こんにちは。傳設計 設計2部の堀内です。

私事ですが、今回で3回目のブログ更新となります。
1回目は『耐震診断業務(木造)』、2回目は『耐震診断業務(RC造)』に
ついてお話をさせて頂きましたので、3回目は『耐震診断業務(S造)』に
ついてお話しいたします。

という予定でしたが、まだ鉄骨造(以下、S造)の耐震診断は経験したことが
無いため、昨年11月におこなったS造の調査についてお話しいたします。

調査箇所は地上8メートルの体育館の屋根面だったため、足場を組んで頂き、
自分自身は安全帯を装着して調査を行いました。

調査内容は木造・RC造と同様、設計図書通りに施工されているかの
確認を行います。

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【写真①】大梁と小梁の接合部分です。
板厚の計測やボルトの本数確認、部材の長さを計測します。

私は、S造ならではの調査内容は『溶接の確認』だと思っています。
実際に調査するまで、溶接部分は目視で分かるものなのかと
少し不安でしたが、1度見るとはっきり分かるようになりました。

溶接部分の調査は、溶接の種類や長さ、厚み(のど厚)を計測します。
RIMG5332

 

 

 

 

 

 

 

【写真②】溶接ゲージです。
溶接部分にあて、溶接の厚み(のど厚)を計測できます。

S造の診断は、調査で確認できた情報がすごく大事なので、
調査前により入念に打合せ・準備をする必要があります。

社内での、設計2部の今後の取り組みの1つとして、S造の耐震診断の
勉強会を行う予定です。なぜ勉強会を行うかというと、RC造に比べると
S造の耐震診断を行う機会は非常に少ないです。その少ない機会が
来るのを待つより、設計2部みんなで勉強をし、理解をしていこう
という先輩方の提案のもと、決定しました。

勉強会をきっかけに、改めてS造の耐震診断業務についてお話を
できたらなと思います。

余談ですが、この鉄骨調査をきっかけに、日常生活で溶接部分を探す
ようになりました。探してみると、駅舎やお店、オブジェ・・・
様々なところで発見できます。

『1度知ることで、見える景色が違ってくる』と言うと言い過ぎかも
しれませんが、毎日見えてくる『溶接部分』に気づくことが毎日の
私の楽しみです。

3月になりましたが、気温が安定せず天気も不安定ですが、
来週から気温が徐々に上がり、最高気温が20度を超える予報が
出ています。
今後の気温のように、皆様に暖かい春が訪れることを願っております。

堀内