実績紹介 市営福浜住宅5棟

耐震改修設計、工事監理を行いました。
共同住宅であるため、入居者様が生活しながらの施工が可能である外付けブレースの新設と一部外壁の耐震スリット設置を採用しています。
外付けブレースを新設するにあたり、建物のバルコニー側と接続して柱と梁を新しくつくり、この柱と梁の枠内にブレースを設置しています。建物のバルコニー側に補強を行うと補強前→補強後で採光量が悪くなってしまうため、バルコニーを増床し、採光の確保に努めています。また、ブレースは見た目がすっきりしている「二重鋼管座屈補剛ブレース」というものを採用しており、補強による圧迫感を抑えられるよう努めています。
耐震スリットは「ノンピック工法」というものを採用しており、壁を切削するときに低振動・低騒音・無粉塵であることが特徴です。一般的にコンクリートを切断する音は耳が痛くなるような音がしますが、ノンピック工法は施工中に近くで見続けられる程度の音の発生しかありません。スリット設置後の切削した部分は建物に合わせて耐火材等を入れ仕上げを行います。
また、耐震改修工事と併せて外壁改修工事も実施しています。躯体の劣化状況に合わせて適切な補修を行ったうえで外壁面の塗装を行いました。補強部分の塗装色は外壁の塗装色に合わせたので、工事完了後の外観として既存部分と補強部分が一体となっています。

建物名称
市営福浜住宅5棟
所在地
福岡県
構造規模
鉄筋コンクリート造・8階
延床面積
6,592.34㎡
建物用途
共同住宅
完了年月
令和2年2月
備考
耐震改修設計、評定取得、監理

その他の実績