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奄美群島の設計/地震地域係数について

2026.04.17

こんにちは
設計部の中谷です。

最近は、奄美大島や沖永良部島等の大島郡での実施設計を複数させて頂いており、
その中で気になった箇所ついてブログにします。

最も気になったのが地震地域係数の設定についてです。
建物を設計する際、「地域係数」という数値が使われます。
これは簡単に言うと、設計する地震力の大きさを低減する係数で、
1.0(低減なし)をベースに0.9や0.8といった形で、地域ごとの地震の起こりやすさに応じて設定されています。
例を挙げると、首都圏は1.0、九州や北海道の一部では0.8まで低減でき、沖縄県は0.7となります。

それを踏まえ大島郡を見てみると、法文上は「鹿児島県(名瀬市及び大島郡を除く。)」とあるため、地域係数 Z=1.0で設計します。
鹿児島県本土が 0.8、その南にある奄美群島が 1.0、さらにその南にある沖縄県が 0.7というのは少し違和感がありますし、
設計の諸条件整理で見落としがちなポイントです。

つまり、この数値は、単に純粋な地震の多さだけで決まっているわけではないという点と、
直近で、熊本で大きな地震が起きたように「小さいから安全」と単純に言えるものではないという点に注意が必要です。
なお、地域係数そのものについては、その成り立ちから見ても今後見直しの議論が進む可能性がありますが、
設計者としては、数値をそのまま使うだけでなく、その背景も踏まえて判断する姿勢が求められると考えます。

まったく関係ないですが、写真はベイサイドのところから見た豪華客船です。
日頃からずっとに目にしていましたが、初めて近くへ見に行きました。表現が難しいのですが、日常の中の非日常ってなんかいいですよね。。

中谷