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大規模木造建築の見学会に参加してきました

2017.12.14

こんにちは。
先日、研修として見学してきました大規模木造建築の見学会について書かせていただきます。

 まず、木造建築というと戸建住宅や寺社建築を思い浮かべる方が多いかと思いますが、
「大規模」木造建築というと、3階建て以上の共同住宅、商業施設、ホール、体育館、学校校舎等を
骨組みから木造で建築するというものになります。

 街なかでなかなかそんな建物を見かけないと思いますが、建築物を新築するには、
都市防災の観点から、燃えにくい材料を骨組みとするか覆うかし、もし火災が起こったとしても
燃え広がりにくくして避難する時間をかせぐ「耐火」の規定が法律で定められており、
これまで大規模建築について木造でその要求を満たすことが非常に困難だったためです。

 しかし、木材の加工技術や、柱梁接合部に金属を併用する技術等が開発され、
国産木材の流通を促進する国の事業の後押しと法改正による規制緩和の動きもあり、
まだ例は少ないのですが少しずつ建築がされ始めています。

国産木材の利用促進
<間伐材を利用し下草の生えた健全な杉林>

 今回参加した見学会では、骨組みの組立(建方)は完了しいるものの、
仕上材が取り付く前の骨組みを見ることができ、集成材で均質な大断面部材を作る技術や、
柱や梁の繋ぎ目に金属の留め具を入れる技術、サッシや設備配管の納まりやその施工現場を
直に見ることができ大変勉強になりました。
今後も新しいものに触れ刺激を受け、日々研鑽に努めたいと思います。

設計2部 八尋